無雙直傳英信流居合術

流派概要

無雙直傳英信流は、同系統の夢想神伝流と並び現代居合道の主流であり、現存する多くの居合各派の源流をなすものである。

当流派の起源は、今から約450年を遡る室町時代の永禄年間に生きた林崎甚助源重信の抜刀術を起源としている。流祖、林崎甚助は、現在山形県村山市林崎の林崎居合神社において居合の祖として祀られている。

江戸時代に入り、土佐藩において、林崎甚助から数えて7代目となる長谷川主税助英信が、立膝、立居合の業を研鑽し確立し、土佐藩で採用され、土佐藩御留流儀となった。更に、9代目となった林六太夫守政が、剣術の師であった新陰流の大森六郎左衛門から正座の居合を学び、当流派に正座の居合を加えた。そのため、正座の居合を大森流といい、立膝その他の居合を長谷川英信流ということもある。また、土佐藩の御留流儀であったことから、土佐英信流ということもある。現在、我々が学んでいる無雙直伝英信流は、第17代大江正路は、それまでの英信流居合を整理し、現在に伝える大きな足跡を残した。当流派を名乗る正統な者は、その道統において大江正路に辿り着くのである。


尚、現在、剣道連盟の居合である夢想神伝流は、大正・昭和の剣聖と言われた中山博道が無雙直傳英信流を学んで独自の工夫や解釈を加えて完成させた流派である。その意味において、当流派は剣道連盟居合の源流ともいえる流派である。(誠至館館長・浅野康人)


道統

流 祖:林崎甚助源重信(1542~1621)
→(中略)第7代:長谷川主税助英信(不明~1719)→(中略)→第9代:林六太夫守政→(中略)→第17代: 大江正路(1852~1927) ※以後、数派に分かれる。

【大田派】→第18代:山本宅治 →第19代:大田次吉 →第20代:松本公三 → 第21代:浅野康人

【山内派】→第18代:山内豊健 →第19代:宇野又二 →第20代:山越正樹 → 第21代:屋島二郎 → 第22代:浅野康人